北京、2024年11月19 日 /PRNewswire/ -- 2023年12月、ブラジルは「公正な世界と持続可能な地球の構築」をスローガンに、G20の1年間の議長国を正式に引き受けました。これは、ブラジルと中国の両国が持続可能な開発を促進し、低炭素化への世界的な取り組みに貢献するという誓約と一致しています。
近年、両国は再生可能エネルギー、宇宙技術、持続可能な農業を含む様々な分野で協力を強化し、環境および経済の持続可能性を推進するために共に取り組んでいます。
地域社会へのグリーンな機会
ブラジル北東部のリオ・グランデ・ド・ノルテ州にあるガメレイラス風力発電所は、乾燥した気候に悩まされているジョアン・カマラに必要不可欠な再生可能エネルギーを供給しています。
2021年に完成したこのプロジェクトは、中国国家電網公司のブラジル子会社によって建設された最初のグリーンフィールド風力発電プロジェクトです。この風力発電所は年間3億6,000万キロワット時の電力を発電し、CO2排出量を358,900トン削減するとともに、2,000人以上の地域雇用を創出しています。
中国とブラジルのもう一つの重要な協力プロジェクトは、ブラジル北東部にあるバイア州タンケ・ノボで行われている180メガワットの風力発電プロジェクトで、中国広核集団(CGN)の子会社であるCGNブラジル・エナジーが開発しています。
2023年から稼働しているこのプロジェクトは、すべて中国製の40基のタービンで構成され、総設置容量は180メガワットです。年間7億2,000万キロワット時の電力を発電し、430,000世帯に電力を供給する一方、毎年650,000トンの二酸化炭素排出量を削減しています。
CGNブラジル・エナジーの開発責任者であるアンドレ・マルティーニ氏は、この協力関係の利点を強調し、ブラジルの風力資源を活用しながら、雇用の創出と税収の増加に貢献していると述べました。この協力により、中国の先進技術と競争力のある製品がブラジル市場に導入され、双方に利益をもたらしています。
サンパウロ州立大学のルイス・アントニオ・パウリーノ教授は、この再生可能エネルギーの協力により、ブラジルはより均衡の取れた電力供給ネットワークを構築でき、持続可能な開発において世界的な意義を持つと述べています。
宇宙から環境を守る
エネルギー分野を超えて、中国とブラジルは宇宙分野でも強固な協力関係を築いており、1988年に開始された中国・ブラジル地球資源衛星(CBERS)計画から36年間にわたり協力を続けています。
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)のクレジオ・マルコス・デ・ナルディン所長によると、6基の衛星が開発され、そのうちCBERS-4とCBERS-4Aは、ブラジルにおける水資源管理、都市計画、災害監視において重要な役割を果たしています。
ナルディン氏は、4月にブラジル南部のリオグランデ・ド・スル州で発生した豪雨と深刻な洪水の際、これらの衛星が被害状況の評価や復旧活動の指針となる重要なデータをブラジル当局に提供したと付け加えました。
この協力は、ブラジルおよび国際社会にとって重要な環境課題であるアマゾンの森林伐採の監視にも貢献し、保全活動のために重要なデータを提供しています。
「つまり、このパートナーシップはブラジル政府が適切な判断を下す助けとなり、したがって、衛星分野における両国の協力は、私たちが共有する地球を守る上で極めて重要です。」と同氏は述べました。
2023年4月、中国とブラジルは宇宙協力をさらに強化し、2つの文書に署名しました。1つはCBERS-6の開発に関する協力補足プロトコルで、もう1つは中国国家航天局とブラジル宇宙機関による2023年から2032年の宇宙協力計画です。
これらの合意は、CBERS-6の開発を加速し、CBERS-5の研究を進展させるとともに、月探査や深宇宙探査における協力を拡大することを目的としています。
ブラジルのルシアナ・サントス科学技術革新相は、CBERS-6衛星に搭載される新しい合成開口レーダーが監視能力を強化し、あらゆる気象条件下でより正確な警報とデータの提供が可能になると考えています。
サントス氏は、このレーダーは火災、水資源、自然災害、都市拡大、土地利用を追跡し、特にアマゾンを中心としたブラジルの生態系の保護に貢献すると述べました。
「CBERS計画は、アマゾンの森林伐採を抑制する上で極めて重要です。」と同氏は述べました。「中国とブラジルの科学技術協力は、両国の発展に寄与するだけでなく、世界的な利益ももたらします。」
持続可能な農業
中国とブラジルは、持続可能な農業分野での協力も強化しています。その一例として、森林や自然植生を破壊せずに栽培される「森林破壊ゼロ・土地転換ゼロ(DCF)」の大豆の普及が挙げられます。
中国の大手食品トレーダーである中糧集団(COFCO)は、この取り組みの最前線に立っています。
2019年以降、同社はブラジルの一部農場で土地監視を行い、リスクを把握するとともに、供給業者から提供された情報に基づき「大豆トレーサビリティシステム」を構築しています。同社はまた、地域の農家に対し、大豆生産が森林伐採につながらないように指導を行っています。
中糧集団と提携する地域の農家は、農業実践や同社との長期的な関係を通じて、持続可能性への取り組みを共有しています。
世界経済フォーラム熱帯林同盟のジャック・ハード事務局長は、中国市場は世界の農業貿易において重要な役割を果たしており、世界の農業バリューチェーンのグリーンな変革を強く推進することができると述べました。
同氏は、食糧および農業産業における持続可能な消費と高品質な発展は避けられない傾向であると指摘し、より多くの企業が同様の取り組みを行うことを期待しているとコメントしました。
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