エア・カナダの2025年の航空燃料使用予定量の1%をSAFで調達するという目標に大きく貢献
エア・カナダが取り組む、環境の持続可能性を推進し、またカナダ国内でのSAF生産の重要性を強調
今回購入されたSAFは、バンクーバー-モントリオール間、約1,197往復便分の従来の航空燃料使用量に相当
787-9ドリームライナーで乗客は満席、平均的な貨物搭載量として、SAFと従来の航空燃料を50%混合して使用
エア・カナダは、未混合で純粋な「ネステMYサステナブル航空燃料(SAF)」を7,760万リットル(2,050万米ガロン)購入する契約をネステと結んだと発表しました。これは同社の気候変動に対する取り組みの一環です。
エア・カナダ 社長兼CEOのマイケル・ルソーは次のように述べています。
「エア・カナダは、温室効果ガス排出量の削減に向けて積極的な企業努力を続けております。環境負荷の軽減並びに環境の持続可能性に対する当社の多角的な取り組みの中で、SAFは重要な役割を果たしています。今回のネステからのSAF購入は、2025年のジェット燃料使用予定量の1%をSAFで調達するという当社の目標に大きく貢献するものです」
「エア・カナダ及びカナダの航空業界は、当面SAFの輸入に頼ることを継続するしかありません。しかし、2050年までに温室効果ガスの排出量をネットゼロにするという、私たちの長期的な目標を達成するためには、SAFのカナダ国産化が必須です。私たちエア・カナダは、カナダの連邦政府や州政府が、カナダ国内における競争力を持つSAF業界の発展とSAF生産の拡がりに対して、主導的な役割を果たし、積極的に支援することを働きかけています」
ネステ エグゼクティブ・ヴァイスプレジデントのカール・ナイバーグは次のように述べています。
「バンクーバー空港にて使用するネステのSAFを大量に供給することで、エア・カナダとの協力関係を拡大できたことを光栄に思います。当社のSAFをカナダに供給することは初めてのことです。このことは、カナダの航空業界が温室効果ガス排出量を軽減するための努力を後押しする、当社の取り組みの一環です。また、SAFの利用促進に関して、カナダ政府の政策が重要な役割を果たしたことを示すものでもあります。エア・カナダとのこの素晴らしい協力関係が継続することを願っています」
SAF生産大手のネステは、ブレンドされた状態で購入したSAFを来月からバンクーバー・マリンターミナルへ輸送する予定です。2025年にはさらに貨物船による海上輸送が続きます。このSAF購入は、エア・カナダによる初めてのSAFのカナダへの商業輸入となります。
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SAFの生産能力は拡大されていますが、現在の世界的なSAF供給量は依然として非常に限られており、コストも高く、世界的な需要のごく一部しか満たせていません。IATAは、2024年SAFの生産量が3倍に増加しても、同年の航空業界全体の燃料需要のわずか0.53%を賄うに過ぎないと発表しました。エア・カナダは他の主要なカナダ企業と共に、SAFの供給拡大を目指し、民間航空向けにコスト競争力のあるカナダ産SAFの供給を促進するための支援をカナダ政府に要請しています。消費者への影響を抑えつつエネルギー転換による航空業界の脱炭素化を進めるためには、需要と供給のバランスを取った規制アプローチが必要です。
C-SAF(カナダSAF協議会)によると、カナダは、豊富な再生可能資源、先進的な精製能力、革新的な技術提供者の存在から、SAF生産のリーダーシップを発揮できる土台があるとのことです。これらの強みを活用することで、カナダは、環境目標の達成に寄与するだけでなく、経済成長と雇用創出をももたらす、持続可能な供給網の構築が可能になります。
エア・カナダは、2050年までにすべてのグローバル事業からの温室効果ガス排出量をネットゼロにするという長期的な目標に向けて取り組み続けています。また、2019年の排出量を基準として、2030年までに航空および地上業務の両方で温室効果ガス排出量の中期削減目標を達成することも目指しています。
また、エア・カナダのLeave Lessトラベルプログラムを通じて、法人顧客や貨物荷主の皆さまは、航空機利用のご出張または貨物輸送について、SAF関連のスコープ3排出量削減、カーボンオフセット、またはその両方の組み合わせを購入することができます。このプログラムは、お客様がそれぞれの環境持続可能性目標を達成するために実施している当社の多くの取り組みの一つです。
エア・カナダの環境および持続可能性プログラムの詳細については、
Leave Lessをご覧ください。
ネステ SAFについて
SAFは、従来の化石燃料に代わる再生可能な航空燃料です。「Neste MY Sustainable Aviation Fuel™」を使用すると、燃料ライフサイクル全体で従来の航空燃料と比べて最大80%の温室効果ガス排出料量削減が期待できます。これは、CORSIA方式をはじめとした、燃料ライフサイクル評価方法で計算されており、純粋な状態(未混合)での使用で達成される数値です。
ネステのSAFは、使用済みの食用油や動物脂肪廃棄物から生成され、商業用途での認証も取得しています。現在、従来のジェット燃料と最大50%まで混合して使用することができ、現存の航空機エンジンや燃料供給インフラに適合しています。
国際線サービス
ワイドボディ機で運航するエア・カナダの国際線では、フルフラットシートを備えたエア・カナダ シグネチャークラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスの3クラス制でサービスをご提供します。有料の機内Wi-Fiとともに、数百時間にも及ぶ無料の機内エンターテインメントは機内の全ての座席でご利用いただけます。
カナダ発の国際線では、エア・カナダの機内食諮問委員会に所属するカナダ人著名シェフ監修の機内食をご提供しています。
エア・カナダをご利用のお客様は、カナダを代表するロイヤルティプログラムを通じてエアロプランポイントを獲得し特典に交換することもできます。対象となるお客様には、優先チェックイン、カナダのメープルリーフラウンジ、優先搭乗など、各種特典をご利用いただけます。
エア・カナダについて
エア・カナダは、カナダ最大手の航空会社で、世界最大の航空会社ネットワークであるスターアライアンスの創設メンバーです。エア・カナダは、カナダ、アメリカ、北米外のおよそ180空港をダイレクトに結ぶ、定期旅客便を運航しています。英Skytrax社の調査では国際航空会社として4つ星ランクを誇ります。業界をリードするトラベルロイヤルティプログラムを通して、45社の加盟航空会社を擁する世界最大の航空ネットワークのご利用により、ポイントを獲得・交換いただけるほか、商品やホテル、レンタカーなどにもポイントを幅広くご利用いただけます。貨物部門であるエア・カナダ カーゴは、エア・カナダの旅客機および貨物専用機を利用して、世界6大陸の数百もの都市に貨物運送サービスを提供しています。エア・カナダは、事業全体における温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロにすることを目指しています。エア・カナダの株式は、カナダでは TSX、米国では OCTQX に上場されています。