2024年11月7日
第一三共ヘルスケア株式会社
「新型コロナウイルス感染症への不安や対策」と「市販薬(OTC医薬品)の活用」に関する意識調査
コロナ禍を経て、自分で健康を守る意識が定着
手洗い、うがいは8割が流行時に比べ「増えた・変わらない」
「風邪は市販薬で対処」4割以上、受診を上回る
第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区)は、コロナ禍を経て市販薬(OTC医薬品)の市場規模が拡大していることから、20~60代の男女を対象に、「新型コロナウイルス感染症への不安や対策」「市販薬の活用」に関する実態調査を実施しました。今回の調査結果を踏まえ、新型コロナへの対応と市販薬活用の課題などについて、内科医の正木初美先生にご解説いただきます。
【調査サマリー】
▪TOPIC 1 60代女性の74.0%が「新型コロナは心配」と回答。手洗い、うがいは8割が流行時に比べ「増えた・変わらない」
・半数以上が新型コロナに感染することは「とても心配だ・ある程度心配だ」と回答。年代が上がるほど「心配」は増え、60代女性では74.0%という結果に。
・マスク着用は頻度が減ったものの6割以上を保ち、手洗い・手指消毒、うがいは8割が「増えた・変わらない」と回答、感染予防習慣の定着が見られる。
▪TOPIC 2 「市販薬で対処する」人は4割以上に。市販薬購入時は「成分」「価格」「安全性」を重視。
・4割以上が風邪をひいたと思ったら「市販薬で対処する」と回答。
・市販薬を購入するときに重視するのは、第1位「成分」、第2位「価格」、第3位「安全性」。
▪ TOPIC 3 薬剤師に相談した経験がある人は3人に1人。「要指導医薬品」「第1類医薬品」の周知が課題。
・薬剤師、登録販売者などに相談したことがある人は3人に1人。専門家の知識や経験が十分に生かされていない実態が明らかに。
・市販薬のうち薬剤師のみが販売できる「要指導医薬品」「第1類医薬品」の意味や具体的な品名を知っている人は、「要指導」が7.3%、「第1類」が10.7%と低い結果に。
▪ TOPIC 4 油断せず基本的な感染対策を。市販薬で対処する際は薬剤師など専門家に相談。
・これからの季節は風邪やインフルエンザの流行も懸念され、引き続き基本的な感染対策が必要。
・市販薬でセルフケア。薬剤師など専門家に相談を。
▪TOPIC 1 60代女性の74.0%が「新型コロナは心配」と回答。手洗い、うがいは8割が流行時に比べ「増えた・変わらない」
・半数以上が新型コロナに感染することは「とても心配だ・ある程度心配だ」と回答。年代が上がるほど「心配」は増え、60代女性では74.0%という結果に。
20~60代の男女計1,000人を対象に「新型コロナ」と「市販薬」に関する調査を実施しました。新型コロナに感染することへの不安について聞いたところ、半数以上(58.0%)が「とても心配だ・ある程度心配だ」と回答しました。また、男女とも年代が上がるほど「心配だ」と回答した人が増え、最も多かったのは
60代女性の74.0%という結果になりました《図表1-1》《図表1-2》。
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https://kyodonewsprwire.jp/img/202410288929-O5-b03Pn43q】
・マスク着用は頻度が減ったものの6割以上を保ち、手洗い・手指消毒、うがいは8割が「増えた・変わらない」と回答、感染予防習慣の定着が見られる。
新型コロナの流行が拡大した2020~23年頃と現在を比較し、手洗い・手指消毒、うがい、マスク着用、換気といった衛生面における行動の変化を尋ねました。手洗い・手指消毒は「増えた・変わらない」が83.5%、「減った」が16.5%。うがいは「増えた・変わらない」83.1%、「減った」16.9%で、手洗い・手指消毒とうがいについては、多くの人が習慣化している様子がうかがえました。一方、換気は22.6%、マスク着用は37.3%が「減った」と回答。今年の記録的な猛暑によって、マスク着用が嫌がられ、エアコンの利用が増えて換気回数が少なくなった可能性が考えられます《図表2》。
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▪TOPIC 2 「市販薬で対処する」人は4割以上に。市販薬購入時は「成分」「価格」「安全性」を重視。
・4割以上が風邪をひいたと思ったら「市販薬で対処する」と回答。
コロナ禍を経て市販薬(OTC医薬品)は、市場規模が拡大しており※ 、利用機会が増えています。そこで、市販薬の利用状況や購入するときに重視するものについて聞きました。
自分が風邪をひいたと思ったらどうするかと聞いたところ、「市販薬で対処する」が44.7%で最も多く、「医療機関を受診する」の33.2%を上回りました《図表3》。
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・市販薬を購入するときに重視するのは、第1位「成分」、第2位「価格」、第3位「安全性」。
また、市販薬を購入するときに重視するものは、第1位は「よく効く成分が配合されている」(46.8%)、第2位は「価格が安い」(35.6%)、第3位は「副作用が少ない」(31.6%)という結果でした《図表4》。
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▪ TOPIC 3 薬剤師に相談した経験がある人は3人に1人。「要指導医薬品」「第1類医薬品」の周知が課題。
・薬剤師、登録販売者などに相談したことがある人は3人に1人。専門家の知識や経験が十分に生かされていない実態が明らかに。
市販薬を購入するときに薬局やドラッグストアの薬剤師、登録販売者などに「相談したことがある」と回答した人は34.1%、「ない」と回答した人は58.1%で、専門家の知識や経験が十分に生かされていない実態が明らかになりました《図表5》。相談したことがない理由としては「事前に購入したい製品が決まっている」(36.7%)、「成分などに特にこだわりがない」(24.2%)、「人に話しかけるのが苦手」(23.7%) という結果になりました。
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・市販薬のうち薬剤師のみが販売できる「要指導医薬品」「第1類医薬品」の意味や具体的な品名を知っている人は、「要指導」が7.3%、「第1類」が10.7%と低い結果に。
市販薬のうち、薬剤師のみが販売できる「要指導医薬品」と「第1類医薬品」について聞いたところ、「意味や具体的な品名を知っている」人は、「要指導医薬品」が7.3%、「第1類医薬品」が10.7%にとどまり、市販薬を活用しながら自分で健康を管理するセルフメディケーションの普及の上で、認知度向上が課題であることも分かりました《図表6》。
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▪ TOPIC 4 油断せず基本的な感染対策を。市販薬で対処する際は薬剤師など専門家に相談。
・これからの季節は風邪やインフルエンザの流行も懸念され、引き続き基本的な感染対策が必要。
マスクを着用する人が少なくなっていると感じています。重症化するケースが少なくなってきたことで、安心しているのかもしれません。しかし、ウイルスは完全に消えたわけではなく、若者の中にも重症化したり後遺症に悩まされたりする人がいます。これからの季節は風邪やインフルエンザの流行も懸念されるので、油断せず引き続き基本的な感染対策が必要です。人が密集したり換気できなかったりする所では、マスクを着用した方がいいでしょう。
・市販薬でセルフケア。薬剤師など専門家に相談を。
医療機関よりまず市販薬という人が多かった調査結果からも分かるように、体調がすぐれないときにいきなり医療機関に行くのではなく、薬局・ドラッグストア等で薬を買う人が増えてきました。感染症対策に限らず健康的な生活を維持するために、セルフケア・セルフメディケーションをお勧めします。バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠などで日常的に自分で健康を管理し、軽度な体調不良は市販薬で対処する方法です。ただ、不適切な服用は逆効果になることもありますので、薬剤師など専門家に相談しながら使用し、症状が長引くときは、医療機関を受診してください。
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内科医 正木初美先生
正木クリニック院長、大阪府内科医会副会長、日本臨床内科医会理事
~ 第一三共ヘルスケアについて ~
第一三共ヘルスケアは、第一三共グループ*の企業理念にある「多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する」という考えのもと、生活者自ら選択し、購入できるOTC医薬品の事業を展開しています。
現在、OTC医薬品にとどまらず、機能性スキンケア・オーラルケア・食品へと事業領域を拡張し、コーポレートスローガン「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」を掲げ、その実現に向けて取り組んでいます。こうした事業を通じて、自分自身で健康を守り対処する「セルフケア」を推進し、誰もがより健康で美しくあり続けることのできる社会の実現に貢献します。
* 第一三共グループは、イノベーティブ医薬品(新薬)ワクチン・OTC医薬品の事業を展開しています。