金沢工業大学(学長:大澤 敏)はウェルビーイングの学びに関する共同研究を日本電信電話株式会社(代表取締役社長:島田 明、以下、NTT)と実施しています。その成果として、学校教育の現場へのウェルビーイングの取り入れ方を提案する実践映像「教室におけるウェルビーイングの学び」をNTTが公開しました。本映像は、NTTが企画・制作し、金沢工業大学 基礎教育部 教職課程の平 真由子准教授が監修しています。
【画像:
https://kyodonewsprwire.jp/img/202409277173-O1-64Jybn4a】
本動画は以下のNTT社会情報研究所 Well-being研究サイトからご覧いただくことができます。
NTT社会情報研究所 Well-being研究サイト 『“わたしたちのウェルビーイングカード”』
https://www.rd.ntt/sil/project/socialwellbeing/pages/support_tools.html#wellbeingcard※当サイトにあるNTT official channel(YouTube) 『教室におけるウェルビーイングの学び』 からご覧になれます。
動画「教室におけるウェルビーイングの学び」について
「ウェルビーイング(Well-being/Wellbeing)」とは、それぞれの人の「よく生きるあり方、よい状態」を意味します。近年、企業経営や働き方、街づくりなど、さまざまな場面で取り上げられ、NTTグループサステナビリティ憲章※1においても重要な3つのテーマの一つとして定めています。そして、近年、教育分野では重要なテーマとなっています。2019 年にOECD が公表した学習のフレームワーク「OECD Learning Compass(学びの羅針盤)2030」※2では、ウェルビーイングはそのゴールとして明確に示されています。日本国内でも、第4期教育振興基本計画(2023年6 月閣議決定)※3のコンセプトのひとつに「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」が掲げられました。
本動画「教室におけるウェルビーイングの学び」では、学校教育の現場で、どのようにウェルビーイングの学びを取り入れられるのか、実際の教室を想定して、どの教科でも実施できるウェルビーイングの基本的な概念や価値観の理解に関する内容と、具体的な教科としての道徳を例にした模擬授業を紹介しています。
「どの教科でも実施できる内容」では、ウェルビーイングの概念に関する導入や、「わたしたちのウェルビーイングカード」(2024年、NTT出版)を利用したウェルビーイング価値観の理解・共有、さらには周囲の人々の価値観を想像するプロセスについて丁寧に説明しています。「ウェルビーイング視点を取り入れた授業内容」では、「特別の教科 道徳」において、「泣いた赤鬼(著者:浜田廣介)」を取り上げ、模擬授業という形で紹介しています。
共同研究担当者として本動画の監修を務めた金沢工業大学の平真由子准教授は、2022年3月まで石川県の公立中学校の教諭として教鞭をとり、多くの道徳教育を実践してきました。
また、道徳教育について心理学の視点から研究をしており、日本全国で現場の先生方を対象とした道徳の授業づくりに関する研修も実施しています。
また、本内容は、2024年6月にNTTが公開した「ウェルビーイング・コンピテンシー ホワイトペーパー(NTT-KIT 2024年度版)」※4で提唱された、「ウェルビーイング・コンピテンシー(多様な人々とともに、ウェルビーイングに生きるための実践的資質/能力)」を育む実践的な手引きとなっています。今後は、児童生徒や教師が、ウェルビーイングに学ぶことのできるフレームワークやツール、それを支えるデジタル技術の研究開発を継続していきます。
※1 NTTグループサステナビリティ憲章
https://group.ntt/jp/sustainability/management/charter/※2 OECD Learning Compass(学びの羅針盤)2030
https://www.oecd.org/en/data/tools/oecd-learning-compass-2030.html※3 文部科学省 第4期教育振興基本計画
https://www.mext.go.jp/a_menu/keikaku/index.htm※4 ウェルビーイング・コンピテンシー ホワイトペーパー(NTT-KIT 2024年度版)
https://www.rd.ntt/sil/project/socialwellbeing/article/well-being_competency_wp.html